80年代には、多くの魅力的な女性アニメキャラクターが登場しました。今日は、当時のアニメファンだった私が、その魅力をみなさんにお伝えします。
「アニメージュ」は、1978年に創刊された日本で最も長い歴史を持つアニメ雑誌の一つです。この雑誌は年に一度、読者が選ぶ「アニメグランプリ」を開催しており、各カテゴリーごとにその年最も支持されたアニメやキャラクターが選ばれます。
特に「女性キャラクター部門」は1983年から開始され、1980年代のアニメファンにとって注目のカテゴリーでした。今回は1983年から1989年にかけての受賞キャラクターを紹介し、当時を懐かしむとともに、その魅力を再発見しましょう。
80年代のアニメを愛するすべての人々にとって、この記事が役立つでしょう。
- アニメージュ誌が選ぶ1983年の人気女性キャラクタートップ10
- アニメージュ1985年6月号掲載の結果
- 『アニメージュ』1986年6月号による第8回アニメグランプリ結果
- アニメージュ1987年6月号掲載の第9回アニメグランプリ結果
- アニメージュ1988年6月号掲載の第10回アニメグランプリ結果
- アニメージュ1989年5月号による第11回アニメグランプリ結果
- アニメージュ1990年5月号による第12回アニメグランプリ結果
- まとめ
アニメージュ誌が選ぶ1983年の人気女性キャラクタートップ10
順位 | キャラクター名 | 作品名 |
---|---|---|
1位 | 早瀬未沙 | 超時空要塞マクロス |
2位 | ラム | うる星やつら |
3位 | ミンキーモモ | 魔法のプリンセス ミンキーモモ |
4位 | リン・ミンメイ | 超時空要塞マクロス |
5位 | アルフィン | クラッシャージョウ |
6位 | チャム・ファウ | 聖戦士ダンバイン |
7位 | 来生瞳 | キャッツ・アイ |
8位 | 藤波竜之介 | うる星やつら |
9位 | シーラ・ラパーナ | 聖戦士ダンバイン |
10位 | 森沢優 | 魔法の天使クリィミーマミ |
注目のキャラクター詳細
1位の早瀬未沙は、シリーズ序盤は控えめなキャラクターですが、物語が進むにつれ魅力が増していき、主人公の愛をつかむことに。
シリーズの初期には、リン・ミンメイが最も人気がありましたが、未沙のキャラクターが逆転する展開はファンの間で大きな話題となりました。
アニメージュ1985年6月号掲載の結果
順位 | キャラクター名 | 作品名 |
---|---|---|
1位 | ナウシカ | 風の谷のナウシカ |
2位 | ガウ・ハ・レッシィ | 重戦機エルガイム |
3位 | ラム | うる星やつら |
4位 | 早瀬未沙 | 超時空要塞マクロス |
5位 | リン・ミンメイ | 超時空要塞マクロス |
6位 | 森沢優 | 魔法の天使クリィミーマミ |
7位 | メモル | とんがり帽子のメモル |
8位 | ハドソン夫人 | 名探偵ホームズ |
9位 | マリエル | とんがり帽子のメモル |
10位 | ファンネリア・アム | 重戦機エルガイム |
特に注目のキャラクター
ナウシカは、総票数の約1/4を獲得してトップに輝きました。ナウシカの圧倒的な人気は、90年代初頭までアニメージュの月刊読者投票でも首位を維持しており、その影響力の大きさが伺えます。
『アニメージュ』1986年6月号による第8回アニメグランプリ結果
順位 | キャラクター名 | 作品名 |
---|---|---|
1位 | フォウ・ムラサメ | 機動戦士Zガンダム |
2位 | ユリ | ダーティペア |
3位 | ラム | うる星やつら |
4位 | ケイ | ダーティペア |
5位 | 浅倉南 | タッチ |
6位 | セーラ・クルー | 小公女セーラ |
7位 | 森沢優 | 魔法の天使クリィミーマミ |
8位 | 結城沙羅 | 超獣機神ダンクーガ |
9位 | 香月舞 | マジカルエミ |
10位 | ガウ・ハ・レッシィ | 重戦機エルガイム |
特に注目のキャラクター解説
トップに輝いたフォウ・ムラサメは、その薄幸の美人キャラクターがファンの心を掴みました。
一方で、2位以降にランクインしたキャラクターたちは、その活発で元気な性格が支持されています。
特にセーラ・クルーはこのグループの中で一線を画す存在感を放っています。
アニメージュ1987年6月号掲載の第9回アニメグランプリ結果
順位 | キャラクター名 | 作品名 |
---|---|---|
1位 | エルピー・プル | 機動戦士ガンダムZZ |
2位 | シータ | 天空の城ラピュタ |
3位 | 音無響子 | めぞん一刻 |
4位 | ラム | うる星やつら |
5位 | ポリアンナ | 愛少女ポリアンナ物語 |
6位 | フォウ・ムラサメ | 機動戦士Zガンダム |
7位 | ハマーン・カーン | 機動戦士Z・ZZガンダム |
8位 | 香月舞 | マジカルエミ |
9位 | ドーラ | 天空の城ラピュタ |
10位 | ルー・ルカ | 機動戦士ガンダムZZ |
注目のキャラクター詳細
1位に輝いたエルピー・プルは、特におじさんたちからの支持を意識して作られたキャラクターで、ロリキャラとしての特色が強いです。
全体を通して、このランキングには芯の強い女性キャラクターが多く名を連ねています。
アニメージュ1988年6月号掲載の第10回アニメグランプリ結果
順位 | キャラクター名 | 作品名 |
---|---|---|
1位 | 鮎川まどか | きまぐれオレンジ☆ロード |
2位 | 音無響子 | めぞん一刻 |
3位 | アップル | 赤い光弾ジリオン |
4位 | アラミス | アニメ三銃士 |
5位 | エルピー・プル | 機動戦士ガンダムZZ |
6位 | ジョオ | 愛の若草物語 |
7位 | 佐倉魔美 | エスパー魔美 |
8位 | ラム | うる星やつら |
9位 | シャイナ | 聖闘士星矢 |
10位 | ユリ | ダーティペア |
特に注目のキャラクター詳細
トップに輝いた鮎川まどかは、その大人っぽい雰囲気と「お姉さん」のような色気が特徴です。ランキング全体を見ると、面倒見の良い、世話焼き型の女性キャラクターが多くランクインしています。
アニメージュ1989年5月号による第11回アニメグランプリ結果
順位 | キャラクター名 | 作品名 |
---|---|---|
1位 | アニス・ファーム | 超音戦士ボーグマン |
2位 | 音無響子 | めぞん一刻 |
3位 | アラミス | アニメ三銃士 |
4位 | 草壁サツキ | となりのトトロ |
5位 | 忍部ヒミコ | 魔神英雄伝ワタル |
6位 | 鮎川まどか | きまぐれオレンジ☆ロード |
7位 | ラム | うる星やつら |
8位 | 槇村香 | シティハンター |
9位 | 佐倉魔美 | エスパー魔美 |
10位 | 城戸沙織 | 聖闘士星矢 |
注目のキャラクター詳細
1位に輝いたアニス・ファームは、その独特なニーハイブーツが特徴で、「元祖ニーハイ美女」として知られています。
3位のアラミスは男装の麗人として、特に女性ファンからの支持が厚いキャラクターです。
アニメージュ1990年5月号による第12回アニメグランプリ結果
順位 | キャラクター名 | 作品名 |
---|---|---|
1位 | キキ | 魔女の宅急便 |
2位 | 泉野明 | 機動警察パトレイバー |
3位 | 那羅王レンゲ | 天空戦記シュラト |
4位 | らんま | らんま1/2 |
5位 | 槇村香 | シティハンター |
6位 | 忍部ヒミコ | 魔神英雄伝ワタル |
7位 | 猪熊柔 | YAWARA! |
8位 | 天道あかね | らんま1/2 |
9位 | 佐倉魔美 | エスパー魔美 |
10位 | タカヤノリコ | トップをねらえ! |
特に注目のキャラクター解説
1位のキキは、宮崎駿監督の作品から登場し、「ザ・いい子」として誰からも愛されるキャラクターです。
彼女のようなクセのない真っ直ぐなキャラクターは、まさにファンタジーの世界を象徴しています。
まとめ
過去数十年間のアニメの女性キャラクターに関するランキングは、時代の変遷を映し出す鏡のようです。
1980年代から1990年初頭にかけてのアニメキャラクターランキングは、その時代の文化的背景やファンの嗜好が如実に表れています。各キャラクターが持つ独自の魅力は、アニメファンの間でどのような特徴が評価されるかを示しており、多様なキャラクターが人気を博していることから、アニメの多様性が広がっていることが伺えます。
特に注目すべきは、各年度の1位を獲得したキャラクターの性格や背景です。
彼らはその年代のアニメ産業の動向や、社会的なトレンドを反映しているかのようです。
例えば、清純なヒロインから、強くて独立心溢れる女性キャラクターまで、幅広いタイプがランキングに名を連ねており、アニメキャラクターが単なる娯楽の対象ではなく、視聴者に深い影響を与える文化的アイコンであることがわかります。
このランキングを通じて、アニメーションが単に子ども向けのエンターテインメントという枠を超え、多くの大人にとっても重要な意味を持つメディアであることが明らかになりました。
アニメのキャラクターたちは、時には視聴者自身の人生における模範となり、またある時は深い共感を呼ぶ存在となっています。