魔法少女といえば、魔法の力で変身し、困っている人々を助けることができる、まさに多くの少女たちの憧れの存在。そして、可愛らしいキャラクターたちは少女たちだけでなく、アニメファンからも愛されていました。
今回は1980年代の魔法少女アニメをピックアップして紹介します。魔法のアイテムや呪文、そして可愛い動物の相棒が登場するのが特徴です。
いくつかの作品は現代にもリメイクされていますが、ここでは80年代のオリジナルシリーズをお楽しみください。
- 80年代魔法少女アニメ作品・時系列順まとめ
- 80年代アニメ「魔法のプリンセス ミンキーモモ」の魅力
- 「魔法の天使クリーミィマミ」80年代の魔法少女アイコン
- 80年代アニメ「魔法少女ララベル」
- 80年代の魔法少女アニメ「魔法の妖精ペルシャ」
- 魔法少女アニメの逸品「魔法のスター マジカルエミ」
- 独特な魔法少女アニメ「魔法のアイドル パステルユーミ」
- ハーバーライト物語〜ファッションララより〜
- 80年代後半アニメ:ひみつのアッコちゃん第2期
- 魔法使いサリー2期
80年代魔法少女アニメ作品・時系列順まとめ
概要とおすすめポイント
作品名 | 放送年 | おすすめポイント |
---|---|---|
魔法少女ララベル | 1980年-1981年 | 当時の良き時代を感じる |
魔法のプリンセス ミンキーモモ | 1982年‐1983年 | さまざまな仕事のプロに変身 |
魔法の天使 クリーミィマミ | 1983年‐1984年 | 芸能界アイドルの夢がいっぱい |
魔法の妖精 ペルシャ | 1984年‐1985年 | 完成度の高い回が目白押し |
魔法のスター マジカルエミ | 1985年‐1986年 | 少女の精神的成長がメイン |
魔法のアイドル パステルユーミ | 1986年 | お色気多い(変身しない) |
ひみつのアッコちゃん2期 | 1988年‐1989年 | レトロポップで明るい作風 |
ハーバーライト物語 | 1988年 | 暗いストーリーで大人向け |
魔法使いサリー2期 | 1989年‐1991年 | 健全なアニメ |
これらの魔法少女アニメは、夢を叶える物語とともに、子供たちの心の成長に役立つ教訓も含まれています。
80年代アニメ「魔法のプリンセス ミンキーモモ」の魅力
アニメ概要と放送背景
「魔法のプリンセス ミンキーモモ」は、1982年から1983年にかけて葦プロダクションにより製作され、ファンに愛され続けています。
夢の国から来た少女ミンキーモモが、魔法で大人の姿に変身し、様々な職業に扮して人々や動物を救う冒険を描いています。
物語と進行
この作品は、空に浮かぶ夢の国出身であるため、ファンからは愛称「空モモ」として親しまれています。物語は初期のコメディタッチから始まりますが、物語が進むにつれて悲しい結末が増え、最終回には驚くべき展開を迎えます。最終回はそのショッキングな内容から「トラウマ」として語り継がれています。
キャラクターと魔法
ミンキーモモはその可愛らしさと魔法の力で非常に高い人気を誇り、複数回にわたるアニメグランプリで高評価を受けました。モモの魔法のアイテムは「ミンキーステッキ」で、彼女が使用する魔法の呪文には「ピピルマ ピピルマ プリリンパ パパレホ パパレホ ドリミンパ アダルトタッチで〇〇になれ」があります。
また、モモの相棒にはシンドブック(犬)、モチャー(小猿)、ピピル(小鳥)がいます。彼らも物語の重要な役割を担っています。
声優の小山茉美さんはミンキーモモを演じ分けることで、子どもから大人まで幅広くその演技力を評価されています。
「魔法の天使クリーミィマミ」80年代の魔法少女アイコン
アニメの基本情報
「魔法の天使クリーミィマミ」は、1983年から1984年にかけてスタジオぴえろが制作した、魔法少女ジャンルの草分け的存在です。この作品では、小学生の女の子・森沢優が魔法で16歳のアイドル「マミ」に変身し、芸能界で活躍する姿が描かれます。
物語の特徴とテーマ
80年代のアイドルブームを背景に、優は魔法を使って自らが理想とする大人の女性に変身し、夢と現実の間で悩みながらも成長していきます。彼女の日常とアイドルとしての活動が絡み合い、ファンタジーと現実感のバランスが魅力的に描かれています。
また、優が密かに憧れる男の子・敏夫との、少し変わった三角関係も物語に深みを加えています。
キャラクターと人気
森沢優(クリーミィマミ)は、その変身能力と魅力的なキャラクターで、放送当時から高い人気を誇り、複数回のアニメグランプリで上位にランクインしました。彼女の相棒、ポジとネガ(二匹の猫)や魔法のアイテムであるコンパクトとステッキもファンに愛されています。
彼女の使う呪文「パンプルピンプルパムポップン ピンプルパンプルパムポップン」は、視聴者にとっても印象深いフレーズです。
80年代アニメ「魔法少女ララベル」
概要とシリーズの特徴
「魔法少女ララベル」は、1980年から1981年にかけて放送された、東映魔女っ子シリーズの最後の作品です。このシリーズは15年にわたる製作の集大成として、多くのファンに愛されています。
これまでの魔法少女アニメが無国籍なテーマで展開されることが多かった中、「ララベル」は日本の情緒あふれる下町を舞台にして、地域の人々とのふれあいを描いています。主人公ララベルが暮らす老夫婦の家庭は、「古き良き日本」を感じさせる温かみのある空間です。
登場人物とその魅力
ララベルをはじめとする登場人物たちは、その明るく魅力的な性格で、子どもから大人まで幅広い層に支持されています。また、物語の終わりに語られるおじいさんの格言や諺は、視聴者にとって学びの多い内容となっています。
魔法のアイテムと呪文
ララベルの相棒はビラというオス猫で、彼女が使う魔法のアイテムはバトンです。彼女の魔法の呪文「ベラルル ベラルル ベララルラー」は、このアニメの象徴的なフレーズとなっています。
80年代の魔法少女アニメ「魔法の妖精ペルシャ」
アニメの概要
「魔法の妖精ペルシャ」は1984年から1985年にかけて放送された、スタジオぴえろが制作した魔法少女シリーズの第二弾です。原作は青沼貴子の『ペルシャがすき!』に基づいていますが、アニメでは大きく内容が異なり「原案」として扱われています。
物語の内容と特徴
このアニメでは、主人公ペルシャが魔法を使って大人の姿に変身し、様々な問題を解決していきます。シリーズは初期のギャグテイストから始まり、次第に心温まる物語へと進化していき、ペルシャの精神的成長が描かれています。多くのファンからは、魔法少女アニメの中でも特に完成度が高いと評価されています。
キャラクターと魔法のアイテム
ペルシャはアフリカで育った野生の少女で、そのお嬢様のような独特の言葉遣いが魅力の一つです。彼女の明るさが視聴者に元気を与えます。ペルシャの相棒には、ゲラゲラ、プリプリ、メソメソという3匹のカッパと、シンバという名前の猫に変身するライオンがいます。
魔法のアイテムはヘアバンドとバトンで、使用する呪文には「パプリコ ペルッコラブリン クルクルリンクル」というものがあります。
魔法少女アニメの逸品「魔法のスター マジカルエミ」
アニメ概要と放送背景
「魔法のスター マジカルエミ」は1985年から1986年にかけて放送された、スタジオぴえろによる制作の第三作目の魔法少女シリーズです。このアニメは、世界を救うミッションや敵との戦いが特徴的な他の魔法少女ものと異なり、主人公の日常生活と成長を淡々と描いています。
物語とキャラクターの成長
主人公・香月舞は普通の小学生で、マジック団の仲間や友達との日常を通じて少しずつ成長していきます。この作品は、その地味だが丁寧な物語性でファンから高く評価されています。舞は、魔法を使うことで様々な経験を積み、自ら魔法を手放す決断をする珍しい展開が描かれています。
魔法のアイテムと呪文
舞の相棒はトポというピンク色のモモンガのぬいぐるみに憑依した妖精で、彼女が使用する魔法のアイテムには「ハートブレス」と「ハートブローム」があります。彼女の呪文「プリット パラリン リリカル パラポラ マジカル」は、このシリーズの特徴的な魔法の呼び声です。
独特な魔法少女アニメ「魔法のアイドル パステルユーミ」
アニメ概要と特徴
「魔法のアイドル パステルユーミ」は1986年3月から8月にかけて放送された、スタジオぴえろ制作の魔法少女シリーズの第四作目です。この作品では、主人公ユーミが描いた絵が現実になる魔法を使います。これは、従来のアイドル変身ではなく、創造的な魔法を楽しむことに重点を置いています。
物語の評価とキャラクター
本作は、精神的な成長よりも魔法の楽しさを前面に押し出した内容であり、原点回帰を試みた作品ですが、評価は賛否両論です。太眉のキャラクターデザインや不必要な裸シーンが評判を落としたとされています。
主人公ユーミの相棒であるかき丸とケシ丸は、猫に似た妖精で、物語を通じて彼女を支えます。使用するステッキと呪文「パステル ポップル ポッピンパ」も、ユーミの魔法の特徴を象徴しています。
ハーバーライト物語〜ファッションララより〜
リリース情報と視聴方法
「ハーバーライト物語〜ファッションララより〜」は、1988年にリリースされたOVAで、レーザーディスクでの販売となっていますので、DVDではないことに注意が必要です。この作品はAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで見つけることができます。
物語の背景と特徴
元々はセイカノートとスタジオぴえろが共同で展開した女児向け文具キャラクター「魔法のデザイナーファッションララ」を原作としています。しかし、アニメでは叔母の虐待や暴走族、不倫騒動など、一般的な魔法少女アニメとは異なる、よりダークで成人向けのテーマが描かれています。
ダンスシーンは、当時の流行を反映した80年代特有のスタイルで描かれ、文化的な背景も感じさせます。
キャラクターと設定
このアニメの特徴として、主人公には特別なアイテムや呪文は用意されておらず、彼女の冒険を支えるのは妖精のピグとモグだけです。これが他の魔法少女アニメとは一線を画しています。
80年代は不良文化が一定の人気を博しており、その影響がアニメにも見られるのは興味深い点です。
80年代後半アニメ:ひみつのアッコちゃん第2期
アニメ概要と放送背景
「ひみつのアッコちゃん」の第二期は1988年から1989年にかけて放送されました。このシリーズは、赤塚不二雄による原作の少女漫画が基になっており、これまで三度のアニメ化のうちの第二作目です。
物語とキャラクターの特徴
第二期のアッコちゃんは、主人公の可愛さとしっかりしたストーリーラインで、多くのファンから特に愛されています。このシリーズでは、赤塚不二雄特有の昭和の雰囲気を保ちつつ、両親の職業の変更など、当時の流行を取り入れたポップで明るい作風が特徴です。
船長だったお父さんがニュースキャスターに、専業主婦だったお母さんが絵本作家に転身しています。
魔法のアイテムと呪文
アッコちゃんの魔法のアイテムはコンパクトで、変身時には「テクマクマヤコン テクマクマヤコン 〇〇になれ」と唱え、元に戻る時には「ラミパス ラミパス ルルル…」という呪文を使います。
魔法使いサリー2期
アニメの概要と放送背景
「魔法使いサリー」の第二期は、1989年から1991年にかけて放送され、横山光輝による原作漫画に基づく1966年の初代アニメの続編として位置づけられています。このシリーズは、親しまれたキャラクターたちの新たな冒険を描いています。
物語とキャラクター
サリーちゃんと彼女の友人たち、よし子やすみれをはじめ、多くの魅力的なキャラクターが登場します。このシリーズでは、典型的な悪役は登場せず、各キャラクターが引き起こす問題を、非難することなく理解と共感をもって解決していく様子が描かれています。
物語の教訓的なアプローチは、多くの視聴者から好感を持たれ、特に家族向けの視聴に適しています。
魔法のアイテムと呪文
サリーの魔法のアイテムにはタクトやほうきがあり、彼女の相棒にはダブダブ(猫)、カブ(仮の弟)、ポロン(仮のいとこ)がいます。サリーが使用する呪文「マハリクマハリタ ヤンバラヤン」も、彼女の魔法の象徴的な要素です。