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鉄血のオルフェンズ最終回はひどい?悲しいバッドエンドの理由

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『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は、かつて人類を滅亡寸前まで追い込んだ「厄災戦」が終わってから300年後の世界を舞台とした物語です。

主人公・三日月・オーガスは、火星都市クリュセの独立を目指すクーデリア・藍那・バーンスタインの護衛として戦いに身を投じていきます。

そして、地球圏を支配する軍事組織ギャラルホルンと激しい戦いを繰り広げることになります。

 

オルフェンズの最終回はひどい?

SNSや各種レビューでも多く見られるように、本作の結末に対しては「悲しすぎる」「後味が悪い」という声が多数寄せられています。

この記事では、物語終盤の展開を整理しつつ、なぜ最終回が批判されているのかを解説していきます。

主要キャラクターたちの最期や、鉄華団の運命について詳しく見ていきましょう。

 

誰が見てもバッドエンドで後味が悪い

物語の終盤では、鉄華団がギャラルホルンに追い詰められ、次々と主要キャラクターたちが命を落としていきます。

特に、最終的にラスタル・エリオンがギャラルホルンの指導者となる展開には、納得できないという視聴者が多く見られました。

ラスタルは物語の中で裏取引や権謀術数を駆使する人物として描かれており、終盤であたかも“正義”の側にいるように描かれた点に違和感を覚えた方も多かったようです。

 

オルガ死亡

鉄華団のリーダーであるオルガ・イツカの死は、多くの視聴者にとって非常にショッキングな出来事でした。

彼は、仲間であるライドを守るため銃撃を受けて命を落とします。

その直前に語った「止まるんじゃねぇぞ!」というセリフは、シリーズを象徴する名言として強く印象に残りました。

また、この場面は、フミタンがクーデリアを庇った場面と重なり、他者のために命を捧げるというオルフェンズらしいテーマが色濃く表れています。

 

三日月の死亡

主人公・三日月・オーガスもまた、最後の戦いで命を落とします。

バルバトスと共にギャラルホルンと戦う中で、禁忌とされていたダインスレイヴの集中攻撃を受けて致命傷を負います。

それでもなお戦い続けた三日月でしたが、最終的にはジュリエッタのモビルスーツによってバルバトスが破壊され、戦いは終結します。

彼が最期まで戦い抜いた姿には心を打たれたものの、その結末はあまりにも無情でした。

 

昭弘・アルトランド死亡

もう1人の重要キャラクターである昭弘・アルトランドも、火星の基地での最終決戦で命を落とします。

彼のグシオンはダインスレイヴによって瀕死の状態に追い込まれますが、仇であるイオク・クジャンの名を聞いて覚醒し、最後の力を振り絞ってイオクを撃破しました。

「いい土産話ができた」というセリフを残し、その使命を果たした彼の最期は、多くの視聴者の感動を誘いました。

 

鉄華団の敗戦

第1期で勢いに乗っていた鉄華団でしたが、第2期では連戦連敗し、追い込まれるばかりの展開となりました。

象徴的だったのは、フラウロスでダインスレイヴをラスタル艦へ撃ち込もうとした作戦です。

作戦はジュリエッタの妨害によって失敗し、シノが命を落とす結果となります。

この戦いを境に、鉄華団のメンバーが次々と命を落としていく展開へとつながっていきました。

 

ライドの闇落ちバッドエンド

最終回では、鉄華団を離れたライドがノブリスへの復讐を果たすという展開が描かれます。

ライドはノブリスの動向を追い、トイレに入ったところを待ち伏せし、銃撃によって命を奪いました。

このシーンでは、血の描写によって復讐が達成されたことが暗示されます。

また、ライドだけでなく、複数の鉄華団元メンバーがノブリス襲撃に加わっていたことから、彼らの間に共有された怒りと執念が伝わってきます。

 

このように、『鉄血のオルフェンズ』の最終回は、主要キャラクターたちが命を落とすバッドエンドであり、多くの悲しみとともに物語を締めくくりました。

 

 

ネットの声「ひどい」「悲しすぎる」理由とは?

『鉄血のオルフェンズ』最終回に対する視聴者の反応は、SNSや掲示板を中心に「ひどい」「あまりにも悲しすぎる」といった感想であふれています。

 

虚無感・喪失感がひどい

特に多く見られたのは、鉄華団のメンバーたちが次々と命を落とし、最後には組織としても敗北してしまう展開に対する虚無感や喪失感でした。

 

「あれだけ仲間を信じて走ってきたのに、結局報われないなんて…」「正義が負けるなんて納得できない」「バッドエンドすぎて立ち直れない」といった声が目立ちます。

また、視聴者の間で議論を呼んだのがラスタル陣営の描かれ方です。

「裏で暗躍していたラスタルが、あたかも“正義”のように描かれて終わるのが納得できない」「悪が勝って、主人公たちが敗れて死んでいくのがあまりに後味悪すぎる」といった批判も多く寄せられています。

 

主要キャラの死亡が悲しすぎる

さらに、主要キャラの死に様も感情を大きく揺さぶる要因となっています。

「オルガの『止まるんじゃねぇぞ』が切なすぎる」「三日月の死が受け入れられない」「昭弘の最期、泣いた」「シノまで死ぬとは思わなかった」といった声が続出しており、それだけ視聴者がキャラクターに感情移入していたことが伺えます。

 

 

賛否両論「報われなさすぎ」「救いがない」結末

一方で、「現実の理不尽さをリアルに描いた傑作」「バッドエンドだからこそ記憶に残る」「王道を外した構成が逆に良い」という肯定的な意見も一定数見られました。

とはいえ、全体としては「報われなさすぎる」「救いがなさすぎる」という意見が多数を占めており、多くの視聴者にとって『鉄血のオルフェンズ』の最終回は、強烈なインパクトとともに深い傷を残した結末となったようです。

 

まとめ|鉄華団の生き様が刻まれた結末

『鉄血のオルフェンズ』の最終回は、多くの主要キャラクターが命を落とし、視聴者に強い衝撃と深い悲しみを残すバッドエンドとなりました。

しかしその一方で、彼らが信じた仲間との絆、居場所を守るという意志、そして「止まらない限り道は続く」という信念は、確かに物語に刻まれています。

勝者が必ずしも正義ではない現実と、理不尽な社会構造の中で、それでも自分たちの道を選び続けた鉄華団の姿は、多くの視聴者の心を打ちました。

救いの少ない展開ではあったものの、彼らの生き様そのものが視聴者への強いメッセージとなっていたことは間違いありません。

『鉄血のオルフェンズ』は、単なる悲劇としてではなく、「命を燃やしながら信じた未来へ突き進んだ少年たちの物語」として語り継がれるでしょう。