【機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ】は、モビルアーマーによる大戦争「厄災戦」が終結してから約300年後のP.D.323を舞台に展開される物語です。
地球圏は、セブンスターズと呼ばれる7つの名家が創設したギャラルホルンによる監視体制のもと、4つの経済圏による分割統治に移行しました。
しかし、この長期にわたる支配は腐敗を招き、セブンスターズの中でも必ずしも有能とはいえない人物が当主を務めるようになっていきます。
その中で登場するのが、セブンスターズの1つであるクジャン家の後継者、イオク・クジャンです。
彼は自意識過剰な性格で、たびたび問題行動を起こすことがあり、視聴者の間では無能すぎると評され、嫌われているキャラクターの1人です。
この記事では、なぜイオクが「クズでうざい」と言われるのか、また昭弘との因縁についても詳しく解説します。
イオクはうざいクズキャラ?場面エピソードを解説
自意識過剰の勘違い野郎
イオクはセブンスターズの血筋であることを自覚し、無闇に前線に出て指揮を執ろうとする場面が目立ちます。
彼は自らが率先して前に出れば部下の士気が高まると信じていますが、実際には戦況を混乱させるばかりで、その対応に追われる部下たちが困るという構図になっています。
行動力が裏目に出るキャラでイライラする
イオクは行動力こそあるものの、その多くが裏目に出る結果となっています。
クジャン家の当主として部下には一定のカリスマ性を持ちますが、自己過信が強く、間違った判断を正しいと信じ込む性質があります。
そのため、周囲の忠告に耳を貸さず、利用されやすい存在でもあります。
勝手に介入してモビルアーマーを覚醒
最大級の問題行動の1つが、ハシュマルの覚醒です。
鉄華団が発掘現場でモビルアーマーの封印を慎重に扱っていたにもかかわらず、イオクが勝手に介入してしまい、結果的にモビルアーマーが目覚めてしまいます。
その後、大規模な戦闘に発展し、多くの犠牲を出すことになりました。
ダインスレイヴを使用する浅はかさ
イオクはラスタル・エリオンへの忠誠心から、ダインスレイヴという使用が禁じられた兵器を用いてタービンズを攻撃します。
彼はタービンズが違法組織であると信じ込み、情状を考慮せず一方的に攻撃を行いました。
この行動は、多くの視聴者から浅はかだと非難されています。
「うざい」「嫌い」という視聴者の声
視聴者から寄せられたイオクに対する否定的な意見は数多くあります。
作品を視聴するにつれて、イオクの行動に対する苛立ちが強まる視聴者が多く、「単純にうざい」といった声が多数見受けられます。
また、作品そのものは好きでも「イオクだけは無理」という意見も少なくありません。
イオクと昭弘の深い因縁関係
物語の終盤、火星での戦闘において、瀕死の昭弘がイオクの名を聞いた瞬間に最後の力を振り絞って彼を倒そうとする場面があります。
このシーンには、2人の過去にあった因縁が強く関係しています。
タービンズを違法組織と誤認し壊滅させた恨み
昭弘にとって、タービンズは兄弟のような存在であり、共に支え合ってきた大切な仲間でした。
そのタービンズを、イオクの誤った判断で壊滅させられたことに強い怒りを感じていたのです。
また、昭弘が特訓を重ねていたラフタを殺されたことも、大きな憎しみを抱く理由となりました。
ハシュマルを目覚めさせた張本人
イオクが引き起こしたもう1つの重大な事件が、ハシュマルの覚醒です。
本来なら慎重に対処すべき状況でしたが、イオクはマクギリスが手柄を独占しようとしていると勘違いし、強引に行動に出ます。
この行動により、多くの命が犠牲となり、世界を再び混乱へと導く可能性すらありました。
その名を聞いた昭弘が、最後の力を振り絞ってイオクを倒そうとしたのは、当然の流れだったといえるでしょう。
【まとめ】イオク・クジャンが「嫌われる理由」とその背景
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場するイオク・クジャンは、物語第2期から登場したキャラクターですが、その言動や立場から多くの視聴者に強い印象を与えました。
イオクが「クズ」「うざい」と言われる理由には、主に以下のような要素が挙げられます。
- 自意識過剰で的外れな行動が多く、戦況を混乱させる存在だったこと
- 本来禁止されているダインスレイヴの使用や、命令を無視した行動により多くの犠牲を生んだこと
- モビルアーマー・ハシュマルを軽率に覚醒させてしまい、大規模な被害を引き起こしたこと
さらに、イオクは人気キャラ・昭弘との間に深い因縁を残しました。 彼の行動が結果的にタービンズ壊滅やラフタの死へとつながり、昭弘にとっては「個人的な仇」とも言える存在になっていたのです。
最終的に昭弘によって撃墜されたイオクですが、その最期に至るまで「身勝手な正義感」と「周囲への悪影響」を強く印象づけたキャラクターであり、視聴者の感情を大きく揺さぶる存在でした。
物語全体を通じて見ると、イオクの存在は「未熟な権力者が周囲にどのような被害をもたらすか」という構造的な問題を描く上で、象徴的なキャラクターだったとも言えるでしょう。